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『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』 [舞台]

華麗なる映像の世界から、今度は板の上に居るって?

千葉日報』紙上で、御木平輔さんが毎回ミュージカルの逸品を紹介してくれている。

その名も『御木平輔のミュージカルランド』というもの。
2月24日(土)付けの紙上で、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を取り上げていた。

そこで、副長耕史くんの舞台を紹介してくれていたのです。

で、出来栄えはというと、【もう一度観たい舞台だ。】とのこと。

プロの舞台評論家さんが、「もう一度観たい。」と言う。
こんな光栄なことはありません。
私はチャンバラよりも物語に主きを置いた、(ここが少女マンガっぽいと揶揄されるところでしょうが)三谷さんの『新選組!』が好き。
ですから『組!』関係者が褒められるのは、我がことのように嬉しいです。

作品は、三上博史さん、初演による、再演物だとか。
今回は、キャスト・スタッフ共に刷新されているので初演となんら変わらない。
難をつければ、このミュージカルの題目は、英語をそのままカタカナにしただけのもの。
例えば、萩尾望都先生の『半神』みたいな、内容を読み取る為に新たな漢字の邦題を付けてくれれば、もう少し解り易くなったかなと思います。


さて物語は、母の語ったお話から、我が半身を求め少年は旅立つのだそうだ。
母の語ったそのお話とは、プラトンの『饗宴』から。

プラトン?
倫理社会の授業に出てきたえらい人。というぐらいにしか馴染みがありません。
むむ。耕史くんの舞台の為にプラトンを調べる事になるとは、ユメユメ思いませんでした。

プラトン( 紀元前427年 - 紀元前347年)は古代ギリシアの哲学者。
ソクラテスの弟子で、アリストテレスの師。またディオゲネス・ラエルティオスによると、プラトンの本名はアリストクレスだそうだ。

そのプラトンが説いたのは、目に見える現実の世界『現実界』。
そのもとになる完全にして真実の世界『イデア界』に分ける、この二つ。

この舞台の鍵となる『饗宴』というのは、そのイデア論から来ているそうだ。
古代喜劇作家アリストパネスの語りで現在に残る有名な話。

それがこれ。
【男と女はもと背中合わせの一体(アンドロギュロス)であった。
けれど神の怒りによって2つに切り離された。このため、失われた半身を求めるのだ。】というもの。

なので、配偶者のことをBetterhalf、Otherhalfと、半分を意味する言葉で表現するのも、この説話に由来するそうだ。

この舞台では、失われた『片割れ』探しの旅としている。
この【『片割れ』に出逢った時に生まれるのが愛】なのだそうだ。

つまり、平たく解釈すれば、生涯共にする連れ合いを探すってこと。

それがキッカケで始まる騒動なんですね。この舞台は。


で、副長はどう評価されているか。
「時に激しく、切なく歌う。
合間に自らの生き様を過激に挑発的に語る。
安易に笑いをとったり、安手のオカマ芝居をしたりしない。
この姿勢を山本は最後まで貫く。」

のだそうだ。

ここが、耕史くんの言う「客席との戦い」なんでしょうねぇ。

どこへ視線を持って行こうが、それは観客の自由。
それを如何に、自分に視線を集めるか。
それは演者の力量しだい。
安易に笑いをとったり、安手のオカマ芝居をしたりしない。というところに、耕史くんの自信の深さを感じます。

他に、中村中さんが特筆されていました。
今後注目を集める役者さんとなることでしょう。

今後、耕史くんが中くんを育てた舞台として、伝説となるかもしれませんね。


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コメント 4

チヨロギ

つばめさん、こんばんは。
この舞台、三上博史さんの印象が強くて(私は観ていませんが)、山本くんはやりにくいのではないかなぁと思っていました。
でも、こんなに評価されているのですね。
 >『組!』関係者が褒められるのは、我がことのように嬉しい
この気持ち、まったく一緒です!
つばめさんの親切な解説のおかげで、お芝居のツボもよくわかりました。
テレビで放送してくれないかな~?
by チヨロギ (2007-02-26 01:01) 

うみのつばめ

チヨロギさん、こんばんわ☆
『三上博史さん初演』ということばかりが話題先行となっていますが、ある程度年数が経っているし、スタッフ・キャストがマッサラ入れ替わっているので、新メンバーで新たに一から作り上げていったんではないでしょうか?

やっぱり三谷さんの『組!』よね♪
チヨロギさんと同じ気持ちで嬉しいわ(*⌒-⌒*)
そうそう、「テレビでやんないかなぁ~・・・」と、密かに思う私なのです。
by うみのつばめ (2007-02-26 23:23) 

うつぼ

こんばんは。本日はご訪問ありがとうございました。
ちょっと古い記事へのコメントで恐縮ですが、この舞台、新宿で観たんですよ。
山本さんは素晴らしかったのですが舞台全体で観ると今ひとつまとまりに欠ける感じで残念でした。(記事にも書いてますのでよろしかったら読んでくださいね)多分演出上の問題なのかと思ったのですが、山本さんの役者魂はひしひしと感じましたよ。
by うつぼ (2007-04-15 23:02) 

うみのつばめ

うつぼさん、こんばんわ☆
こちらへ来て下さっていたんですね。ありがとうございます。
おっ!この芝居の生の舞台をご覧になったんですか。いいですねぇ。
まとまりが欠けるですか。
う~ん、さすがに本物を観ていると、感じることも違うかと思います。
映画館へは最近になってやっと復帰を果たしたので、これからは舞台観劇への復帰を果たすのがこのところの目標となりました。
やっぱり舞台は生が一番ですものね。
by うみのつばめ (2007-04-19 22:49) 

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